ウインブルドンで見た、夢を叶えた人の喜びの姿。




こんばんは、ガジです。

またもやすっかりブログが空いてしまっていますが、ここ数日は淡々と、朝起きてバイトへ行き、帰宅してちょっと昼寝してから受注記事(@1600)を1本書き、ご飯食べてお風呂入って、夜はウインブルドンを見ています(笑)。

ずっと同じ作業内容が続いているので、月〜今日までの作業日報は割愛しちゃいます。明日からはちょっと変わるのでまた再開の予定です!

今日は、水曜日に見たウインブルドンの素敵な試合の話。

史上最弱のセンターコートプレーヤー?

水曜日に見た試合は、フェデラーと地元イギリスのマーカス・ウィリスという聞いたことのない選手との対戦。世界ランキングはフェデラーが現在3位なのに対して、ウィリスはなんと772位。

最初はなんか話題性のある人でワイルドカードで出てきたのかしら?と思ったのですが、よくよくテレビで聞いているとこのマーカス・ウィリスさん、とんだドリームボーイだったんですね。

25歳の彼は、テニスプレーヤーとして日々努力をしていましたが、故障もあったりで伸び悩んでいたそうです。それで、現役を諦めて、テニスコーチとして企業に就職しようとしていたんだそうです。

そんな時、彼のガールフレンドが、「そんなこと言わずにあとちょっとだけ頑張ってみなよ!」と背中を押す。

そこで彼は奮起して、ウインブルドンの予選に出場。このランキングですから、本線予選に出る前に、国内でプレマッチを戦い抜かないとなりません。

ところが、このプレマッチを順当に勝ち抜き、なんと本線予選も勝ち抜き、ついでに1回戦も大金星を挙げて2回戦進出。その相手がフェデラーで、コートがセンターコートになったというわけなんですね。

彼と彼女は当然、彼の周りの人も大喜び。そしてその快進撃は、地元のテニスファンをも大いに湧かせました。

センターコートが大いに湧いた!

フェデラーとウィリスがセンターコートに入場した途端、観客席はものすごいスタンディングオベーションの嵐。

もちろん、その声援は全てウィリスに向けられたもの。彼も手を挙げて応える。柔和な顔立ちの青年で、(いや、正直日本人感覚で言わせてもらうとオッサン顔なのだけど…)満面の笑顔をたたえてキラキラとして見えます。

まだ2回戦なのに、まるで決勝戦かのようなコイントス前の両選手の記念撮影サービスがあり、試合前の乱打が始まるとさらに観客の興奮が高まり、ウィリスの笑顔もはちきれんばかりに。

乱打中に何度か観客に手を挙げて応えたり、盛り上げのアクションをしたりなどと、全く普通とは異なる展開。

その光景を見ていると、見ているこっちまで笑顔になり、なんだか嬉しくなってきます。おそらくフェデラーもそうだったでしょう。

テニスを志す人ならウインブルドンには憧れるでしょうが、それが地元ともなるとその憧れはまたひとしおなのでしょう。見ていてはっきりと「夢を叶えた瞬間」だとわかる、貴重な場面でした。

夢が叶った時、次の夢が始まる。

そして試合開始。ファーストセットは緊張からか、ウィリスは1ゲームも取れずに落とします。が、セカンドセットからは本来の動きが出たのか、順当にサービスキープができるようになり、取れはしませんでしたが、ブレークポイントも手にします。

結局0-6 3-6 4-6のストレート負け。試合の様子や写真は公式サイトが詳しいです。(英語ですが)またFacebookをされている人でしたら、ウインブルドンの公式アカウントがありますのでそこでもたくさん記事や動画がポストされていますよ。

この試合の様子を、食い入るように見てしまいました。試合開始前の夢を叶えた男の喜びを分けてもらったあとで感じたことは、「夢が叶うということは、次の夢が始まるということなんだ」ということを強く感じました。

ウィリスはどうやったらフェデラーという壁を突き抜けられるのか、試行錯誤しながらプレイしていたのがありありとわかったからです。(いや、正直、乱打のところまでは、喜びすぎちゃって試合は大丈夫なのか?喜んで終わりか?なんてちょっと思っていたもので)

試合終了時、握手を終えて一旦ベンチに両者が戻ったあとも、観客は惜しみない声援を送り続けました。それもやはりウィリスに贈られたもの。

通常は、勝った選手が声援に応えるべくコートへでて挨拶するものですが、ここでは負けたウィリスが、ちょっと悔しそうな満面の笑みでコートへ堂々と歩み出て手を挙げていました。

この光景も素晴らしかったです。フェデラーの対応もそうですが、観客の興奮ぶりも、アンディ・マレーがウインブルドンを制した時とはまたちょっと違い、地元だから、というよりもウィリスのストーリーに対しての興奮と声援だったように思います。(もちろん地元の選手だから、というのがここまで盛り上げたのは間違いないですが、単なるホーム贔屓とは全然違うという意味合いで)

「夢を叶える」感覚を疑似体験してモチベーションアップ!

毎年恒例のお祭り扱いでウインブルドンをテレビで観戦していますが、この試合を見たことで、結果として自分のモチベーションもかなり上がってくれました。

夢というほどではないにせよ、私にも当然ながら当座の目標などがあるわけでして、それを達成する感覚をウィリスを通じて疑似体験できたことが大きいです。

他人の成功体験というのは大抵事後報告的に聞き知るものですが、なんてったってリアルタイムで目撃ですからね。(まぁ生中継ではないのでほんのちょっとのタイムラグはありますが)

しかもトップ選手が連覇を達成するとか、例えば錦織選手がだんだん強くなって世界の強豪の仲間入りを果たすとかのロングスパンの物語ではなく(もちろんそれもすごく感銘できるものではあるのですが)、いわば庶民(?)レベルの大快進撃なだけに、一庶民の自分にも響くものが大きいのでしょう。

この試合を見られたことは、マインドセット上で、財産と言っても過言ではありません。

私も行きたい場所へちゃんと行く、という目標をちゃんと達成して、今よりさらに楽しい日々をおくるぞ!オゥ!と思わず拳が上がるのでありました。

これだからウインブルドン観戦はやめられません。やっぱり一度現地で観戦してみたいなぁ。

では、本日はこの辺で。そろそろウインブルドン放送の時間です!